仮設住宅から異動できない年配の被災者たち

地震や洪水、土砂崩れなどの自然災害や天災によって帰る家、住む家を失ってしまう被災者はたくさんいます。

避難したのはいいけど、事態が治まって自分の住んでいる家に戻ったら家が跡形もなくなくなっている、家の中に土砂やら水やらで汚れただけでなく住宅が半壊していて掃除しても住める様な状態ではない、などという理由から避難場所に指定されている学校や公民館などで、不特定多数の知らない人間と生活を過ごさざるおえない被災者もいます。

避難場所はあくまでも避難を目的としているため、プライバシーがないだけでなく、周りの知らない人間の声や物音をずっと聞いていて、ゆっくりと体を休ませることもできないスペースで生活しなくてはいけません。

食事も自衛隊や他県から来たボランティアの炊き出しだけで、自分が食べたいモノが食べられない毎日が続きます。

そんな状態から抜け出すことができるのが、被災者専用の仮設住宅です。

仮設住宅ともなれば、部屋があり小さくても台所やお風呂、トイレ、洗面所があるのでプライバシーの部分では、避難場所よりかは快適な生活にはなります。

しかし仮設住宅は、あくまでも一時的なモノなので将来的には撤去することが前提で建てられるので、家として見た時に家と言えるものではありません。

避難場所から仮設住宅に生活が異動できたら、次は仮設住宅から仮設住宅ではない賃貸や分譲などの住宅を探します。

ところが、被災者にとっていちばんのハードルが高いと言われているのが、仮設住宅からの異動なのです。

なぜなら生活の基盤ともなる住居が定まっていないために、仕事を探すにしても何を基準で探せば良いのかが分かりません。

仕事が仮に見つかっても、仕事場付近で新しい住居が見つけられなかったらせっかく見つけた仕事を断らなくてはいけないかもしれないのです。

そして、小さくても自分の住んでいる場所ともなれば多少の愛着も沸いてくるし同じく仮設住宅で暮らしている人同士がご近所さんになって、会話ができる相手もいます。

故に、仮設住宅からの異動ができない年配者が多いのです。

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